LTE-M通信に対応した、電池駆動のAIoTカメラを新発売
当社は、遠隔自動検針及び点検自動化を実現する「FALCON 201 LTE-M版」を2023年3月1日より提供致します。
◆ 「FALCON 201 LTE-M版」概要
当社は2020年10月からメーター検針のDX化サービス「A Smart(エースマート)」を市場に投入し、後付けのアタッチメント(AIoTカメラ:FALCON 201)により既存の機械式メーターの検針値自動収集や可視化を実現してまいりました。これまで、FALCON 201の通信規格は低消費電力が特徴であるセルラー通信規格NB-IoTを使用してきましたが、今回新たにLTE-Mにも対応いたしました。これによって、FALCON 201シリーズはマルチキャリア対応が可能になりました。NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIに接続が可能になることで、国内のほぼ全域をカバーすることができます。
受信カバレッジを大幅に改善したこと以外に、AIoTカメラには下記の改良も行いました:
1 ルネサス製超低消費電力MCU(RE01)を採用し、バッテリーの更なる長寿命化を実現
2 QSPI Flashメモリを搭載し、デバイス(カメラ)側で1000回以上のデータの保存が可能
3 最新エッジAIモデルを搭載し、読み取り精度を大きく向上
◆ 新機能のリリース
今回の新機種の発売と同時に、下記の新機能をリリースいたします。
1.Excelへの自動データ転記機能
既存Excelの点検表・検針表などの報告書式(管理台帳)のフォーマットに合わせて、読み取った検針データの数値を自動的に更新します。手動で既存のファイルへの更新は不要になり、働き方改革の推進に貢献します。
・現在使用しているExcelの管理台帳をそのまま再現
・多様な報告書式(点検表・使用明細書・請求書・領収書など)を完全再現
・検針日当日、管理台帳をダウンロード、もしくは担当者に自動発行
※ 現在使っている管理台帳をシステムにアップロードすることで既存の報告書を完全再現。プログラミングや開発は一切不要です。
2. デバイス側における異常値の自動検知機能
デバイス(AIoTカメラ)側における漏水、不使用、逆流、過大流量などの異常をリアルタイムに監視・検知可能。異常事象に対する早期対策や調査予算の軽減をサポート。
・検知精度向上のため、カメラ側で⾃動的に検針頻度を増やす
・異常検知時に自動でアラーム発報
・月単位での契約が可能
※ 特定時間帯内のみに検針頻度を増やすため、電池消耗の心配が不要です。
◆A Smartの今後の展望
A Smartは、メーター検針という単純作業の自動化を通じて労働力不足の解決に貢献するだけでなく、データの可視化や最適化を図ってまいります。将来的には、A Smartを通じて蓄積された電⼒、⽔道及びガスなどのデータを活用した、ビッグデータ分析による省エネルギー対策サービスを展開していく予定です。
従来では取得できなかった情報のデータ化と学習済みエッジAIモデルを組み合わせることで、現場でのDX化に貢献し、人々のより豊かな生活の実現に向けて邁進してまいります。