6.4.3. メーター情報の設定

6.4.3.1. メーター情報(必須)

システムが使用する計測対象メーター情報を入力

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  • 管理番号:メータの管理番号、一覧などで表示されます

  • メータ名称:任意入力、例えば:西三棟3A電気など、分かりやすい名称をおすすめします

  • AIoTカメラID:ユニックなデバイスID、変更は不可

  • 利用者:所属利用者を設定

  • 計量種別:適用する計量種別を設定

  • 計量乗率:計器の表示数に乗ずる乗率で、計量値は「表示数×乗率」となります。( デフォルト乗率は1.000 )

  • 小数位:計器で表示された数字の後ろ何桁は小数かを設定で変更が可能です。(デフォルトは1.0, 小数位なし)

  • 使用量上下限監視設定(絶対値):個別メータに対する監視設定、計量種別も監視設定と共に有効の場合、個別監視設定が適用されます。

  • 使用量上下限監視設定(パーセント):個別メータに対する監視設定、計量種別も監視設定と共に有効の場合、個別監視設定が適用されます。

ヒント

電力量計の乗率及び小数位

計量器の指示値に乗じて使用電力量を算出するための倍率を乗率といいます。

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一般に変成器付計器に使用され計量装置の上方に表示しますが,その種類は次の通りです。

(1)10の整数べき倍(10"倍)
10倍, 100倍, 1,000倍などの10の整数べき倍を乗率とする場合で,計量値の指示から使用電力量を算出するのが容易です。
(2)合成変成比倍(R倍)
合成変成比=変圧比×変流比を乗率とする場合で,計器の定格はVT,CTの二次側定格110V, 5Aで作られています。
例え:合成変成比 = 変圧比×変流比
    240 =(6600V/110V)×(20A/5A)
(3)1/10合成変成比倍(D倍)
上記合成変成比の1/10倍を乗率とする場合で,(2)項同様すべての回路にそのまま使用できます。
※ 一般に使用電力量の算出が容易な“10の整数べき倍”が使われています。
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AIoTカメラから小数点以下の数値を含む表示値を収集する場合、小数位の設定が必要。上記写真の場合小数位は 0.1 となります。
水道メータの乗率及び小数位

水道メータは乗率の概念がなく、常に 1.0 となります。水道メータの読み方は下記図になります。

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AIoTカメラから小数点以下の数値を含む表示値を収集する場合、小数位の設定が必要。上記写真の場合小数位は 0.1 となります。(数字領域のみ有効)
ガスメータの乗率及び小数位

ガスメータは乗率の概念がなく、常に 1.0 となります。ガスメータの読み方は下記図になります。

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AIoTカメラから小数点以下の数値を含む表示値を収集する場合、小数位の設定が必要。上記写真の場合小数位は 0.001 となります。(すべての桁数を読み取り、小数位を切り捨てない場合)

注釈

計量種別の使用量上下限監視・前回比上下限監視の設定内容と異なっている場合のみ、メータ毎の設定はここで有効にしてください。

ヒント

メータ毎に使用量の異常を確認するための,上下限値の登録,変更,および単位の設定を行います。
なお,前回比とは今回使用量と前回使用量を比較し,あらかじめ設定した範囲を超えた場合に【使用量異常】を記録させるための定数(百分率)での動作となります。

● 使用量異常,または前回比異常で設定した上下限値と同じ値の場合は異常になりません。
● 前回比異常は,今回/前回使用量のいずれかが0またはオーバーフロー(8 桁を超える)の場合は異常になりません。

6.4.3.2. メーター管理情報(任意)

主に管理上に使用するメータ情報を入力

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  • 管理情報の記入箇所、情報管理の一元化から考慮しますと、できるだけの記入をおすすめします。

ヒント

● 特定計量器として計量法の規制を受ける計量器のうち、メーターは検定(構造や精度が法令で定める基準に適合しているかどうかを検査すること)に有効期限が定められています。
● 有効期間内にあることが水道料金を徴収する根拠となりますので、計量器そのものが動いていてもこの有効期限を過ぎると問題が生じます。
検定有効期限を入力すると、システムが検定有効期限まで半年前、3ヶ月前にアラートを通知できます。